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『恋人はアンバー』本編には、一部、光に対して敏感なお客様がご覧になられた場合、光過敏性発作やてんかんの症状など、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーン(光の点滅が続くシーン等)が含まれております。
光に対する感受性は個々のお客様によって異なりますので、ご鑑賞いただく際には予めご注意ください。
てんかんの症状がある方は、ご鑑賞に際して、注意深くご判断いただくようお願いいたします。
アスミック・エース株式会社
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1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。同性愛者への差別や偏見が根強く残る田舎町で、自身がゲイであることを受け入れられない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。家族や同級生にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2人は“ニセモノの恋人”を演じることに!
性格も趣味も全く違う2人だったが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分をさらけ出せる、かけがえのない存在になっていく。しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで、運命的な出会いによって新たな世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい…。
アイルランドで2020年に封切られたのを皮切りに、各国で公開・配信され圧倒的な共感を集めた本作は米映画批評サイトRotten Tomatoesで94% freshを獲得(2022/9/22時点)。第17回アイリッシュ映画&テレビ賞(IFTA)で8部門ノミネート、2部門受賞の快挙を達成し、第32回ニューヨークLGBTQ映画祭「New Fest」特別賞を受賞。日本国内でも、第29回レインボー・リール東京、第31回 映画祭TAMA CINEMA FORUM、第20回EUフィルムデーズですでに上映が行われ、各回満席に。「ひたすらキュート」「涙腺崩壊した」「青春映画の傑作!」などSNS上でも絶賛のコメントが続々!
劇中音楽は『Once ダブリンの街角で』で知られるヒュー・ドラムが担当。挿入歌としてPULPの「Mile End」やU2の「All I Want Is You」など、UK・アイルランド発の名曲たちが全編を彩る。また、衣装は、本作でIFTAのコスチュームデザイン賞にノミネートされた、ジョアン・オクレイが担当。アイルランドならではの美しい風景と音楽・衣装そのすべてがマッチし、懐かしい90年代を切り取ったこの映画をよりエモーショナルに昇華させている。
閉鎖的な社会で自分らしく生きることを求めてもがきながら、特別な関係を築き成長していくエディとアンバー。彼らが最後に下す決断に、晴れやかな感動が押し寄せる――アイルランド中が恋に落ちた、最高にユーモラスでチャーミングな青春映画の傑作が、いよいよ日本上陸!
2009年にオスカーにノミネートされた短編『New Boy』(07)で初めてスクリーンに登場して以来、実力を伸ばしている。2017年には、トロント国際映画祭(TIFF)のライジングスターとスクリーン・インターナショナル誌のスター・オブ・トゥモローに選ばれた。
近作に、サリー・ルーニーのベストセラー小説を基にレニー・アブラハムソン監督がTVドラマ化した「ふつうの人々」(20)がある。2020年後半、デイヴィッド・フレイン監督の本作でローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガンと共演。その後、ルッソ兄弟監督の『チェリー』(21・未)に出演し、トム・ホランド、ジャック・レイナーらと共演した。
その他の最近の出演作には、キーラ・ナイトレイ、アレキサンダー・スカルスガルドと共演した『モーガン夫人の秘密』(19・未)、クリス・ラングとマット・アーリッジが企画・脚本を務めたITV1のテレビドラマ「Innocent」(18〜)、アンドリュー・スコットと共演し、高い評価を受けた青春映画の主演作『ぼくたちのチーム』(16・未/監督:ジョン・バトラー)、ジェイミー・ドーナンと共演したNetflix配信作『ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-』(16・未)がある。
王立ウェールズ音楽演劇大学を卒業。ITVの「Next of Kin」(18)でテレビドラマ出演デビューを果たし、BBCの「Come Home」(18)ではクリストファー・エクルストンやポーラ・マルコムソンと共に主役陣のひとりを演じた。映画では、オーエン・マッケン監督の『Here Are the Young Men』(20)に出演し、アニャ・テイラー=ジョイ、フィン・コール、ディーン=チャールズ・チャップマンらと共演。
デイヴィッド・フレイン監督のインディペンデント映画である本作に加え、近作にアレグラ役で出演したシェリー・ラブ監督の『A Bump Along the Way』(19)がある。舞台では、アイルランド国立劇場で上演された「Porcelain」、アベイ座で上演された「The Country Girls」に出演。
英アカデミー(BAFTA)賞受賞歴のある女優であり、脚本家、製作者、監督でもあるアイルランド人。ロブ・ディレイニーと脚本を担当し共演もした、数々の賞受賞を誇るシットコム「Catastrophe」(15〜19)で知られる。また、自身の製作会社マーマンが共同製作を担当したサラ・ジェシカ・パーカー主演のコメディシリーズ「Divorce/ディボース」(16〜19)で脚本・製作を務めた。同シリーズは、HBOと英国の有料放送局Sky Atlanticで放映された。
近作の『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』(19)でクリスティン・スコット・トーマスと共演。2020年後半に、アイルランドのコメディドラマ映画である本作に出演。本作は、1990年代半ばを舞台に、同性愛者であることを隠している2人のティーンエイジャーの男女が、そのことを周囲に悟らせないために恋人同士として振る舞う物語。これ以前に、『ゲーム・ナイト』(18・未)でレイチェル・マクアダムス、ジェイソン・ベイトマンと共演した。
2021年、ウエストエンドでセンセーションを巻き起こした舞台を映画化した『Everybody's Talking About Jamie ~ジェイミー~』(未)で、リチャード・E・グラント、サラ・ランカシャーと共演した。
ケン・ローチ監督のパルム・ドール受賞作『ジミー、野を駆ける伝説』(14)で主人公のジミー役を演じたことで有名。14歳の時から映画に出演。最近では、「The Capture」(19〜・BBC1)、「Save Me」(18〜22・Sky)のシーズン2に出演し、ITVの「Des」(20)では主役を演じた。最近の主な出演作に、主役のひとりを演じた『ゴー!ストップ・バスターズ』(19)、トム・ヴォーン=ローラーとともに主役を演じた『メイズ 大脱走』(17)があり、後者の作品ではアイルランド映画テレビ賞(IFTA)にノミネートされた。
その他の主なテレビ・映画出演作は、「このサイテーな世界の終わり」(17〜19・C4/Netflix)、「リベリオン」(16〜19・RTÉ)、「Britannia」(17〜・Sky)、「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」(13〜16・BBC/RTÉ)、『Pursuit』(15)、『The Truth Commissioner』『Realive』『The Journey』(いずれも16)などがある。
映画出演作に、数々の賞を受賞した『Notes on Blindness』(16)、『ホール・イン・ザ・グラウンド』(19)、女性主人公のウーナを演じたケン・ローチ監督の『ジミー、野を駆ける伝説』(14)がある。 本作に加え、これまでの出演作に、『デビルクエスト』(11)、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『The Truth Commissioner』『The Flag』(いずれも16)、『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』(17)、テレビ映画「Mother's Day」(18)、『Calm with Horses』『アルテミスと妖精の身代金』(共に19)などがある。
テレビ出演作には、Netflixの新シリーズ「The One:導かれた糸」(21)、RTE/Netflixの「リベリオン」(16〜19)、「法医学捜査班 silent witness」(99〜・BBC)、「ピーキー・ブラインダーズ」(13〜22・BBC)、「フーディーニ&ドイルの怪事件ファイル ~謎解きの作法~」(16・ITV)、「ダークハート 猟奇殺人捜査班」(16〜18・ITV)、「Clean Break」(15〜・RTÉ)、「Love/Hate」(10〜14・RTÉ)、「Pure Mule」(05・RTÉ)、「Single Handed」(07〜10・RTÉ/ITV)、P・J・ギャラガーと共演し、脚本も手がけたコメディ「Meet Your Neighbours」(11)がある。
ロンドンを拠点に活動する、映画賞受賞歴のあるアイルランド人映画監督。アイルランド映画委員会の支援を受けて、賞を受賞した複数の短編映画を作り、その手腕を磨いてきた。初監督した長編映画は、オスカーノミネート歴をもつ俳優のエリオット・ペイジが主演し、高い評価を受けた2017年の『CURED キュアード』である。この作品は、トロント国際映画祭、ロンドン映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭で特別上映され、ファンタスティック・フェストで最優秀ホラー作品賞を受賞した。
アイルランドで高く評価されている新進気鋭の映画製作者。短編映画、インターネット番組、ドキュメンタリーの製作を担当し、キャリアをスタートさせた。2017年、初めて長編映画の製作を担当した意欲作『CURED キュアード』で成功を収め、長編映画の世界に参入した。この作品は世界中に販売され、北米ではIFC Filmsが買い付けた。本作の製作と並行して、アイルランド放送局とカナダのSienna Filmsと共同でテレビシリーズの企画開発にも取り組んだ。
リー・クローニンが長編映画デビューを飾ったホラー『ホール・イン・ザ・グラウンド』(19)で製作を務めた。この作品は、サンダンス映画祭2019のミッドナイト部門でプレミア上映され、北米での配給権はA24が買い付けた。これまで製作を担当した作品に、ユニバーサルとスタジオカナルUKが配給したトム・ホランド主演の『レジェンダリー』(17)、2017年度トロント国際映画祭でプレミア上映された『Good Favour』(17)、2015年度ベルリン国際映画祭でプレミア上映された『君だってかわいくないよ』(15・未)などがある。
代表作に、『ONCE ダブリンの街角で』(07)、『FRANK フランク』(14)、『ROOM ルーム』(15)など。
代表作に、「Trial of the Century」(未・テレビシリーズ)、『Swansong: Story of Occi Byrne』(未)など。
ぼくも、自分の秘密やコンプレックスをだれかに話してみようか。せっかくなら「だれか」は、楽しい人がいい。せっかくなら「だれか」は、やさしい人がいい。そして、エディとアンバーみたいになるんだ。
バディに出会い、世界は広いことを知り、自分のセクシュアリティを受け入れていく変化の物語。キュートな2人を応援しながら、本当に変化が必要なのは我々の方だと痛感する。あらゆる性的指向の方が偽装する必要のない社会を望む。
レズビアンであるアンバーとゲイであるエディの生に横たわる、性差ゆえの非対称性を一本の映画のなかに抱え込む『恋人はアンバー』は、わたしたちが繊細に、そして注意深くその差異を見つめることで、新たな地平を切り拓いてゆく。アンバーがエディを切に抱きしめるように、誰かもまたこの映画を抱きしめてくれますように。
オープニングでPULPのジャービス・コッカーの歌が聞こえた途端、私の心も1995年の高校生の頃に戻った。 あの頃。自分にとって大切なものを見つけたときの、その心のキラメキは一生の宝だ。
キスもハグもセックスも省略しなくていい「フツーの恋」が大好きな青春映画は、クィアな若者にキラキラとした石を投げ続けてきた。『恋人はアンバー』はそんな石を拾い、皮肉とユーモアで鋭く磨き上げ、「フツー」の窮屈さと滑稽さを打ち破るように投げ返す。これは「きみの人生を省略なんてさせない。生きろ!」とクィアな若者のために叫ぶ、愛が迸る映画だ。
かけがえのない人との絆をロマンスと呼ぶならば、アンバーとエディとの関係はまさにそうだ。お互いにとって勇気をくれた特別な相手なのだから。
もう、ガチ泣きせずにはいられない。この世界に生きる“すべてのアンバーとエディ”に幸あれ。誰もが安心して呼吸できる世の中になりますように。
悲しい処世術によって生まれた、かけがえのない不器用な友情。精一杯の選択の意味も正誤も、いつだって後になってからしか知ることは出来ない。どんなときでもエディやアンバーを抱きしめられるような存在でありたいと思った。
アンバーがエディに捧ぐのは、恋心でも母性でもない同志の解放を願う純粋な気持ちですよね。 このひたむきで大きな愛こそ、今の世界に必要なものだと思っています。 ああもう、最高だな!!